中国百名山最後の山 大満寺山
R7(2025).5.27

607.7m


平成22年山口百名山最後の山、霜降岳に登頂してから本格的に挑戦を始めた中国百名山。

残っている記録で一番古いのは、山口県の烏帽子岳 H12(2000)年
まだチビチビだった子どもたちと登ったなぁ。
近い山から登り始めて、遠い山は土日だけでは厳しくて、なかなか行けず・・・
令和2(2020)年にはコロナの緊急事態宣言が出され、県外に行くのが難しくなって
更に進まず…

退職して時間が自由になって、去年一年で26座を踏破。
1カ月の半分は、旅に出ていた気がします。楽しかったなぁ。とことこ旅。。。

本当は11月に99座目の島根県鼻高山を登頂したときに、流れで大満寺山も行こうかと思っていたのですが、
大満寺山は隠岐の島にあり、フェリーで渡らないといけない。
そのフェリーが日本一高いと言われていて、しかも運行時間の関係で
必ず一泊しないといけない。
おき得という宿泊観光パックも出ているようですが、
とりあえず季節を見て、一番いい時に行こう!

そして、暑くも寒くもない5月の終わり
晴天が続く3日間をねらって
いよいよ、ラストワン
大満寺山に挑戦です!


合計時間5時間12分(休憩51分を含む)  距離6.5km 獲得標高767m



大満寺山だけなら、一時間で登って下りれるコースもありますが、
せっかくなので、見所全部行ってみよう!!
車で下道を通って6時間半
14:25出港時間の一時間前に堺港に着くことができました。
そして、フェリー代は、噂の通りとても高く
車両と同乗者一人分で21770円

駐車場のお兄ちゃんが「後のコンテナ中に入れないと、あと4000円高くなりますよ。」
と教えてくれなかったら5m越えで、25000円になってた…

予想していた金額を上回り、ショックを隠せないまま乗船
西郷港着は18 :30
4時間もかかるんだ~
持ってきた本も読み終わり、寝てもまだつかない…

考えてみたら、今まで九州の山を登りに行っても
帰りはフェリー代の高さにビビッていつも車で帰っていたので、
こんな旅もたまにはいいかな。

隠岐に上陸したら一路中谷駐車場を目指しました。
途中の夕焼けの山がきれいで、
明日の山への期待が膨らみます。
中谷駐車場
とても広くてきれいなところでした。
トイレの電気が21時から5時の完全照灯になるので、
  夜トイレに行くのがちょっと怖かったけど、
静かな夜でぐっすり眠りにつくことができました。
翌朝は鳥のさえずりで目が覚めました。
なんてさわやかな朝・・
でも、こんな場所は往々にして・・
悪い予感は当たり、電波が全く通らない。。。。

相棒が起きる前に
あちこち歩きまわって、電波が取れないかと試みるも撃沈
諦めて、相棒に車を動かしてもらって
485号線まで往復30分
YAMAPを立ち上げるために戻りました。
無事GPS信号をとり、朝ごはんを食べ6:50出発。 帰りはここから降りてくるんだよね。
 登り始めてすぐにあちこちに展望台がありました。
トカゲ岩を見るために作られているようです。
 
 たしかに、トカゲみたい。
帰りはあの近くまで行ってみよう!
 
 
中谷駐車場から神原高原までは自然回帰の森と呼ばれ、
樹齢300年を超える天然林が811本も生育しているそうで壮観でした!
このスギは約2万年前の最終氷河期に
本土から隠岐にわたった子孫だそうで、地球の歴史も感じることができました。
  
  朝日が差し込む天然林の登山道はとても素敵でした。
フクロウかなぁ、鳥の鳴き声も様々聞こえ
ウワバミ、シキビ、ヤブレガサ、モミジガサ
本土でよく見る植物もたくさんありました。
相棒は写真を撮るのに忙しい…
  そして、神原高原に着きました。
ここはトカゲ岩への分岐にもなっています。
帰りはここを北に進みます。 
 ここから鷲が峰に向けて
登りがきつくなってきました。
所々に鉄の階段やロープがあります。
 
そしてかわいらしいオキシャクナゲが出迎えてくれました。
薄いピンク色がなんとも可憐です。
相棒はもっときれいに撮ってくれているので、
是非写真館をご覧ください。
木の間を縫うようにロープが垂らされていました。
ゆっくりかみしめるように上がります。  
途中ぽっかり展望が開けて
なんだか安心します。
7:44
鷲ヶ峰555.3mに到着です。
思いがけず、立派な三角点
少し先の屏風岩展望台にも行ってみました。
 もどって大満寺山に向けて一旦下り。
本土ならこの時期、ギンリョウソウに出会えるよねと話していたら…
 
  
 一輪だけ・・・
僕ここにいるよとささやいてくれました。
ギンリョウソウに出会えて、テンション莫上がり
大満寺山も見えてきました。
  車道と合流
横切って大満寺山登山道へ。
まさに新緑
時期を待って来て、本当に良かった!! 
登りはじめはズルズル滑る道でしたが、
最後はなだらかな山道になりました。
 山頂到着動画
 
そして、約束のコーヒータイム
いつも見守ってくれる娘がいて、
ミルをプレゼントしてくれた息子がいて
ありがとう。
息子は、今はあの海の向こうかな。
更に満喫するために
次は乳房杉を目指します。
  
 緑が濃くて・・本当に素敵な道でした。
 
一旦車道に出て少し行くと‥
 
乳房杉です
ちちすぎと読みます
車道の脇にあるのに、鳥居に守られて
そこだけ異次元みたい
屋久島の縄文杉を思い出しました。
オキシャクナゲのピンク色に心を躍らせながら
車道から鷲ヶ峰に登り返し、
神原高原に戻って北へ。
最初は緩やかなアップダウンでしたが・・
看板から先はゴロゴロ岩の急登になりました。
中谷駐車場から0.9kmで来れるので
直接ここに上がって来た若者とすれ違いましたが、
靴はしっかりしたものが必要です。  
トカゲ岩のてっぺんに登ってみました。
ひやぁ~足がすくみました。
  
 
展望は最高でしたが、
とにかく怖くてすぐに下りました。
年を取ったんですねぇ。
気を取り直してトカゲ岩へ。
最後のロープを上がれば・・
これは一見の価値ありでした!
前足は地震で落下してしまったそうですが、
細い岩でつながっている本体が剥がれ落ちないことを願います。
12:04
中谷駐車場に戻ってきました。
中国百名山を飾るに相応しい
まさに自然回帰の登山になりました。

中国百名山、一番古い記録は平成14(2002)年の鬼ヶ城山
23年かぁ。やっぱり長い時間がかかったけれど、
記録のためではなく、山に登るそのものが楽しいので、
これからも To be continued.
相棒、よろしくお願いします


ろうそく島を見に行ったよ!

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